氷室(ひむろ)とは、日本古来の氷を蓄えておく場所のことで現在の冷蔵庫にあたる。それが存在した場所が地名として残っている場合もある。
製氷する技術が無かった時代には、冬場にできた天然の氷を溶けないように保管する必要がある。正確な記録は残されていないが洞窟や地面に掘った穴に茅葺きなどの小屋を建てて覆い保冷したとされる。氷室の中は地下水の気化熱によって外気より冷涼であるため、涼しい山中などではこの方法で夏まで氷を保存することができる。このように天然の物を保管するしかない時代、夏場の氷は貴重品であり、永らく朝廷や将軍家など一部の権力者のものであった。
|