荒俣峡 長寿庵 中江慶久/ハナ子 小松の東山から大杉へ向かう途中に荒俣峡がある。この加賀・能登で8つの景勝地の1つに数えられる程に四季折々の自然が織り成す風景に溶け込むように建っているのが長寿庵である。「この建物は元々大杉の出身だった自分のおじいさんが、福井の剣岳村の(現在の金津町)豪族の館を五十年前に移築したものなんです。豪雪地帯でしたから普通の3倍位太い檜や栗の柱を使っているので千三百年も経っている材とは思えないほどしっかりしているよ。」と店主の中江さん。飾らない性格で本音の話がどんどんと出てくる。「最近は天気がおかしくなっていてね。雨は降りそうで降らないし。9月なっても暑いと思っていたら急に寒くなる。昔のようにきれいな紅葉にはなりにくいね。色づく前に葉っぱが落ちてしまうんだ。」と嘆く。 奥さんのハナ子さんは「山に入ってキノコや天然の山芋を採ってくるんです。自然の物だけで料理できればそうするんですが、養殖ものも使わざるを得ないですね。」 3代目となって三十数年。ダムが出来て水量が減ったり、気候が暖かくなって素材探しはたいへんだが、永年この地で暮らし店を営んできた夫婦には気負いもなく、正に自然体で日々を過ごしている。 予約なしでも気軽に山菜や川魚料理を神泉のお酒と楽しむ事ができる。
小松市赤瀬町 でんわ 0761-46-1605 11:00〜14:00/17:00〜 19:00 不定休 |